トップ画像:《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年 2月 ゼラチン・シルバー・プリント
©️Atelier Robert Doisneau/Contact
パリを愛し、パリに愛された写真家の
音楽をテーマにした約200点を紹介!
フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーは、パリを舞台に多くの傑作を生みだし、世界で最も愛され続けている写真家のひとりです。本展は、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に1930年代から90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品約200点で構成されます。2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にある“フィルハーモニー・ド・パリ”内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会を基に、日本向けに再構成した巡回展がやってきます。
フランスの国民的写真家ドアノーの、
音楽をテーマにした展覧会!
代表作《パリ市庁舎前のキス》で世界的に有名となった写真家。ありふれた日常から奇跡のように愛すべき瞬間を切り取るドアノーは「イメージの釣り人」と呼ばれ、没後四半世紀以上経つ今も愛されつづけています。本展はパリの音楽シーンをテーマにした初の試みであり、多くの日本初公開作品含む約200点を紹介。Bunkamuraザ・ミュージアムでは初のドアノーの展覧会となります。人気写真家の新たな魅力を、2021年春に発見することでしょう。
※《パリ市庁舎前のキス》は本展には出展いたしません
シャンソン、オペラ、ジャズ、ロック…
フランスを代表するアーティストの写真で巡る、
パリの音楽散歩!
ドアノーは写真家人生の中で多くの音楽家と出会い、そして多大な影響を受けていました。本展は、パリの街角にあふれる音楽と、その時代を彩ったアーティストたちの写真を中心に構成。当時のパリの音楽シーンを通して、パリの本当の魅力を知るといっても過言ではありません。ドアノーが写し取った素顔の音楽家たちの姿は、数十年の時を経た今も変わらず、作品の中で輝きを放ち続けています。
本展に登場するアーティスト
エディット・ピアフ、ジャック・プレヴェール、イヴ・モンタン、ジュリエット・グレコ、シャルル・アズナヴール、バルバラ、マリア・カラス、ジャンゴ・ラインハルト、アーサ・キット、レ・リタ・ミツコ ほか多数
Robert Doisneau (1912 – 1994)
ロベール・ドアノー
パリ郊外のジャンティイに生まれる。自動車メーカー「ルノー」のカメラマンを経て、フリーとして活動を開始。『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌でファッション写真を始めとして多くの写真を発表、国際的に注目される。特にパリの庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得る。現在でも世界各国で写真展が開かれ続けている。
~本展開催に寄せて~
ドアノーの写真には、いつも楽音が隠れている。ポートレイトや風景の一枚一枚にとらえられた軽やかなムーヴメントはもちろんのこと、場所や被写体や時代が変わっても、すべてがまるでひとつの組み写真のような流れを生み出す。そこにはほとんど天然といって差し支えのない、まわりを陽気にするいたずらっ子だけに許された笑みがあふれている。
なんという微笑みの音楽! 本展には、シャンソンからオペラまで、音楽家たちが多く登場するのだが、歌わない時でさえ彼らは歌っている。シャッターを押す前にドアノーがいかなる言葉の指揮棒を振ったのか、想像してみよう。それはまた、プレヴェールに学んだ写真家の、書き手としてのきらめきに触れるまたとない機会となるにちがいない。
堀江敏幸(作家,フランス文学者,ロベール・ドアノー著書『不完全なレンズで』翻訳者)
本展監修者のご紹介
クレモンティーヌ・ドルディル
展覧会情報
会 場 :美術館「えき」KYOTO
〒600-8555 京都府京都市下京区烏丸通
通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内
ジェイアール京都伊勢丹7階隣接 B1F
TEL: 075-353-4723
URL: https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/
会 期 :2021年10月23日(土)~12月22日(水)
開館時間:10:00~19:30(入館は19:00まで)
休館日 :会期中無休
主 催 :Bunkamura, 読売新聞社
協 力 :アトリエ・ロベールドアノー
後 援 :在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、
FM-COCOLO
企画協力:コンタクト
※新型コロナウイルス感染症の状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性がございます。
最新情報は美術館「えき」KYOTOのHPにて随時ご案内いたしますので、
ご来場の際には事前のご確認をお願いいたします。
入場料のご案内
小・中学生600円(400円)
当日料金より各200円割引。
※販売場所=当館チケット窓口(休館日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、
チケットぴあ(Pコード685-660)、ローソンチケット(Lコード52562)
関連イベント
ドキュメンタリー『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー〈永遠の3秒〉』上映
会 場 :京都シネマ(四条烏丸下るCOCON KARASUMA 3F)
TEL: 075-353-4723
会 期 :劇場へお問い合わせください。
料 金 :一般1,300円
*展覧会の半券提示で、1000円になります。
*上映スケジュール、各種料金などは上映館にお問い合わせください。