展示紹介動画公開中!
井津由美子写真展
“Saul Leiter: In Stillness”

故ソール・ライターのアトリエ写真集の発売出版記念展

※トップ画像|Top Photograph: ©️Izu Yumiko





ニューヨーク発ファッションブランド「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストア『BOOKMARC
(ブックマーク)』にて、写真家・井津由美子氏が撮影した故ソール・ライターのアトリエの写真集Saul Leiter: In Stillness」の出版を記念して写真展を開催します。

1980年代に商業写真から身を引いて以後、表舞台に姿を現すことなく淡々と絵を描き、写真を撮り、自分の世界の中で生きていたソール・ライターを、日の当たる世界へ引き出すことになったのは、 年にドイツのシュタイデル社が出版した写真集『Early Color』でした。この写真集によって、当時80歳を過ぎていたソール・ライターは、「カラー写真のパイオニア」として、一躍「時の人」となりますが、 2013年にこの世を去るまで自分の生活を変えることなく、最も愛する場所であるニューヨーク・イーストヴィレッジのアパートメント兼アトリエで淡々と日常を送りました。
生前からソール・ライターと親交のあった井津由美子が、この場所の撮影をはじめたのは、彼が亡くなった週間後のことでした。以降、断続的に3年までこのプロジェクトの撮影は続けられます。ソール・ライターへの敬意と、写真家としての冷静な眼差しによって生み出された数々の写真には、通俗的な富や名声より、自分にとって幸せとは何か、を真摯に問い続けたソールの魂に通じる美が映し出されています。本写真集『Saul Leiter: In Stillness』は、ソール・ライターの気配が立ち上るような濃密な空間の中で、「急がない人生」の多くの物語を浮彫にします。

 

 


井津由美子(いづ・ゆみこ)プロフィール

1968年大阪府生まれ。ニューヨーク在住。1998年アメリカ、カリフォルニア州のブルックス大学写真学科を卒業後、ニューヨークで広告写真家としてキャリアをスタート。

2003年より8×10インチと11×14インチの大型カメラでプラチナ・パラディウムプリント技法による〈Secret Garden〉(シークレット・ガーデン)(2011年)シリーズを制作開始。2016年、〈Secret Garden〉と〈Faraway(闇の彼方へ)〉(2014年)を収録した写真集『Resonance』をSerindia Contemporaryより出版。

2017年から2018年にかけて、微細な鳥の巣と羽根の抽象的イメージで成り立つ〈Icarus (イカロス)〉(2017年)シリーズを東京、台北、バンコク、サンタフェ、パリのギャラリーで発表。

2020年1月に東京のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「永遠のソール・ライター」展において上映されたプロジェクションに作品を提供。『Saul Leiter: In Stillness』を東京・京都で発表予定。


展覧会概要

会 場 :BOOKMARC(ブックマーク)
     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-26-14
     TEL:03-4335-1711 (カスタマーセンター)
     URL: https://www.marcjacobs.jp/contents/bookmarc.php
会 期 :2020年6月19日(金)〜 7月5日(日)
開館時間:10:00~19:00
入館料 :無料

注意事項
・新型ウイルスCOVID-19感染症対策により、入店者数制限を行なっております。
・入店時に検温と手消毒とマスクの着用をお願いしております。
・関連商品の準備数には限りがございます。完売の際はご了承ください。
・天災などの不測の事態により、販売を中止する場合がございます。


井津由美子写真集
『Saul Leiter: In Stillness』
BOOKMARC 限定特装版
40セット発売中

判型
300x200mm|120ページ|布貼化粧箱

発行
リブロアルテ

プリントスペック
オリジナルプリント1枚(インクジェットプリント、サイン入り)

販売価格
45,000円(税別)



 

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いよいよ開幕!
フジフイルム・フォトコレクション展
日本の写真史を飾った写真家の
「私の一枚」

101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

*トップ画像:伊奈英次「在日沖縄米軍楚辺通信所」1986年


お待たせしました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため開幕を延期していた北九州市立美術館分館の「フジフイルム・フォトコレクション展」を6月19日から開催いたします。会期は7月26日までです。会場では下記の通りの新型コロナウイルス感染予防及び拡散防止対策を行いますので、ご理解とご協力をお願いします。

    • 新型コロナウイルス感染症対策のため、ご来場の皆様には、保健所等の行政機関による聞き取り調査等にご協力いただく場合があります。そのため入館時に、日時・代表者氏名・連絡先電話番号・人数のご記入をしていただきます。
    • 会場ではサーマルカメラによる検温を行なわせていただきます。なお、発熱や風邪症状があるお客様は、入館をご遠慮いただきます。
    • ご来館される方へのマスク着用及びアルコール消毒液での手指消毒のお願いをさせていただきます。
    • ご来館中に体調をくずされた場合は、お近くのスタッフにお声がけください。また、状況によってスタッフからお声がけをさせていただく場合がございます。
    • 各展示室内の同時入場者数を制限させていただく場合がございます。
    • 作品を観賞される際は、他のお客様と距離を空けて観賞いただきますよう、お願いいたします。また、展示室内での会話はお控えください。
    • 館内の消毒、清掃を強化いたします。
    • 職員はマスクを、受付及びショップ職員はマスク、手袋を着用して対応いたします。また受付、ショップにはアクリル板を設置いたします。
    • ショップコーナーではサンプル商品を中心に置いています。※一部商品除く
      (ご購入の際は店員に声をおかけ下さい。)


※なお、飯沢耕太郎氏による講演会と、学芸員によるギャラリートークは、大変残念ですが、中止になりました。ご了承ください。
電話によるお問い合わせは、北九州市立美術館分館(093-562-3215)へ。


「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクションです。写真が未知なる視覚体験として幕末に伝来してから現代に到るまで、日本ではすぐれた写真家が数多く誕生しました。時代の変遷のなかで、彼らは写真表現の可能性を探り、自らの姿勢や問題意識を明らかにしてきました。本展覧会では、日本における写真黎明期の礎となったフェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖らの作品にはじまり、明治、大正、昭和、平成と国内外で高い評価を受けた日本人写真家の代表作を1点ずつ、銀塩プリントでご紹介します。現在、デジタル技術のめざましい進歩に伴い、写真をめぐる環境も人々の意識も刻々と変化しています。日本の写真史を通観する本展には、写真の在りように対する多様なメッセージが込められています。101点からなる、日本写真史の精髄をぜひご覧ください。


出品写真家

秋山庄太郎/秋山亮二/荒木経惟/有田泰而/石内都/石元泰博/伊藤義彦/伊奈英次/入江泰吉/岩宮武二/植田正治/上田義彦/上野彦馬/潮田登久子/内田九一/江成常夫/大竹省二/大辻清司/大西みつぐ/岡田紅陽/小川一真/小川隆之/影山光洋/鹿島清兵衛/川田喜久治/鬼海弘雄/杵島隆/北井一夫/北島敬三/木之下晃/木村伊兵衛/日下部金兵衛/久保田博二/倉田精二/操上和美/桑原甲子雄/桑原史成/牛腸茂雄/今道子/齋藤亮一/坂田栄一郎/佐藤時啓/沢渡朔/塩谷定好/篠山紀信/柴田敏雄/島尾伸三/下岡蓮杖/十文字美信/白岡順/白簱史朗/鋤田正義/杉山守/鈴木清/須田一政/清家冨夫/瀬戸正人/高梨豊/竹内敏信/立木義浩/田中光常/田沼武能/田淵行男/田村彰英/築地仁/土田ヒロミ/東松照明/富山治夫/土門拳/長倉洋海/長野重一/中村征夫/奈良原一高/野町和嘉/ハービー・山口/芳賀日出男/濱谷浩/林忠彦/原直久/広川泰士/広田尚敬/深瀬昌久/福原信三/福原路草/普後均/フェリーチェ・ベアト/星野道夫/細江英公/前田真三/水越武/水谷章人/緑川洋一/南川三治郎/宮本隆司/三好耕三/森永純/森山大道/安井仲治/山崎博/山沢栄子/渡辺義雄(50音順)

 

木村伊兵衛「秋田おばこ 秋田・大曲」1953年


フジフイルム・フォトコレクション展開催歴

2014年1月17日(金)- 2月5日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2014年2月21日(金)- 3月5日(水)/大阪・富士フイルムフォトサロン大阪
2014年8月1日(金)- 9月28日(日)/愛知・愛知県美術館(名古屋市)
2015年1月10日(土)- 2月11日(水)/兵庫・伊丹市立美術館
2015年3月5日(木)- 5月17日(日)/京都・細見美術館
2015年10月3日(土)- 11月1日(日)/北海道・北網圏北見文化センター美術館
2015年11月20日(金)- 2016年 1月27日(水)/北海道・北海道立釧路芸術館
2016年3月11日(金)- 3月30日(水)/北海道・「写真の町」東川町文化ギャラリー
2016年7月16日(土)- 8月21日(日)/青森・八戸市美術館
2017年3月24日(金)- 4月12日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2017年7月1日(土)- 8月20日(日)/山梨・立美術館
2017年11月23日(木)- 12月24日(日) /鳥取・鳥取県立博物館
2018年1月20日(土)- 3月27日(火)/新潟・池田記念美術館
2018年10月27日(土)- 11月18日(日)/新潟・見附市ギャラリーみつけ
2019年04月20日(土)- 06月23日(日)/福島・郡山市立美術館


展覧会詳細 ※更新

会 場 :北九州市立美術館分館
     〒803-0812 福岡県北九州市小倉区村町1-1-1
     TEL:093-562-3215
会 期 :2020年6月19日(金)〜2020年7月26日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     ※会期中無休
入場料 : 一般1000(800)円、高大生600(400)円、小中生400(200)円
     ※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
     なお障害者手帳を提示の方は無料。
     北九州市在住の65歳以上の方は2割減免 (公的機関発行の証明書提示が必要)
特別協力:富士フイルム株式会社
監修協力:フォトクラシック
制作協力:コンタクト

新型コロナウイルスの感染が再燃した場合、臨時休館・会期変更となることがあるため、ローソンチケット、チケットぴあ、セブンイレブン、ファミリーマート、小倉井筒屋、北九州モノレール、筑豊電鉄などでの前売り券販売は取り止めました。ご了承ください。また、本展覧会の各種チケットは7月26日まで有効です。

星野道夫「夕暮れの河を渡るカリブー」1988年


関連イベント ※更新

① 日本写真史と九州の写真家たち
講師:
飯沢耕太郎氏(写真評論家)
日時:5月5日(火・祝)14:00~(13:30開場)
場所:
北九州芸術劇場小劇場(リバーウォーク北九州6階)
※事前申し込み・入場料不要、先着100名

②学芸員によるギャラリートーク
日時:4月25日(土)、5月16日(土)、5月30日(土)各日14:00~(30分程度)
場所:展覧会場内
※事前申し込み・参加費不要。ただし、本展入場券が必要です。

③ドキュメンタリー映画2本立て特別上映 ※未定
上映作品1:
『SUKITA(刻まれたアーティストたちの一瞬)』2018年

上映作品2:『フリーダ・カーロの遺品(石内都、織るように)』2015年
※映画の半券をお持ちいただくと、本展を特別割引でご覧いただけます。(1回限り)

④フォトコンテスト「これが私の最高傑作」※募集は終了しました
人生における最高の1枚を募集します。
受賞作品は展覧会会期中美術館内に展示します。
テーマ :自由
応募作品:
A4判写真作品
募集締切:
3月13日(金)必着
応募先 :
毎日新聞西部本社事業部内フォトコンテスト「これが私の最高傑作」係

(Tel. 093-511-1119)


The Kitakyushu Municipal Museum of Art presents:
The Fuji Film Collection ‘My best shot’
– 101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

The first photographic procedure, the Daguerreotype, was presented in Paris in 1839. Only nine years later, in 1848, this technology was introduced to Japan. Within the more than 150 years since photography arrived at the end of the Tokugawa period, Japan has brought forth many excellent photographers. This exhibition shows the best shots of 101 particularly important artists among them, which will be exhibited as masterful silver halide prints, giving an overview over the history of Japanese photography.

In this exhibition you will find works by the early masters of Japanese photography such as Felice Beato and Shimo’oka Renjo. You will also find pictorialist art photographers and works by artists associated with the modernist New Photography movement of the 1930s such as Shiotani Teiko or Fukuhara Shinzo, alongside the multi-faceted expressions by leading figures of both pre- and post-war photography such as Hayashi Tadahiko, Ueda Shoji or Kimura Ihei.

Today, we see photography having entered yet a new stage due to the spread of digital technology and the internet. We hope that this exhibition will not only show you some of the most essential aspects of Japanese photography but also that it becomes an opportunity to think about what photography was, is and might become.

 

桑原史成「”生ける人形”とも言われた少女」1966年

 


Exhibited Artists (in alphabetical order)

AKIYAMA Ryoji / AKIYAMA Shotaro / ARAKI Nobuyoshi / ARITA Taiji / BEATO Felice / DOMON Ken / ENARI Tsuneo / FUGO Hitoshi / FUKASE Masahisa / FUKUHARA Roso / FUKUHARA Shinzo / GOCHO Shigeo / HAGA Hideo / HAMAYA Hiroshi / HARA Naohisa / HAYASHI Tadahiko / HIROKAWA Taishi / HIROTA Naotaka / HOSOE Eikoh / HOSHINO Michio / INA Eiji / IRIE Taikichi / ISHIMOTO Yasuhiro / ISHIUCHI Miyako / ITO Yoshihiko / IWAMIYA Takeji / JUMONJI Bishin / KAGEYAMA Koyo / KASHIMA Seibei / KAWADA Kikuji / KIKAI Hiroh / KIJIMA Takashi / KIMURA Ihei / KINOSHITA Akira / KITAI Kazuo / KITAJIMA Keizo / KON Michiko / KUBOTA Hiroji / KURATA Seiji / KURIGAMI Kazumi / KUSAKABE Kimbei / KUWABARA Shisei / KUWABARA Kineo / MAEDA Shinzo / MIDORIKAWA Youichi / MINAMIKAWA Sanjiro / MIYAMOTO Ryuji / MIYOSHI Kozo / MIZUKOSHI Takeshi / MIZUTANI Akito / MORINAGA Jun / MORIYAMA Daidō / NAGAKURA Hiromi / NAGANO Shigeichi / NAKAMURA Ikuo / NARAHARA Ikko / NOMACHI Kazuyoshi / OGAWA Kazumasa / OGAWA Takayuki / OHNISHI Mitsugu / OKADA Koyo / OTAKE Shoji / OTSUJI Kiyoji / SAITO Ryoichi / SAKATA Eiichiro / SATO Tokihiro / SAWATARI Hajime / SEIKE Tomio / SETO Masato / SHIBATA Toshio / SHIMAO Shinzo / SHIMO’OKA Renjo / SHINOYAMA Kishin / SHIOTANI Teiko / SHIRAHATA Shiro / SHIRAOKA Jun / SUDA Issei / SUGIYAMA Mamoru / SUKITA Masayoshi / SUZUKI Kiyoshi / TABUCHI Yukio / TAKANASHI Yutaka / TAKEUCHI Toshinobu / TAMURA Akihide / TANAKA Kojo / TANUMA Takeyoshi / TATSUKI Yoshihiro / TOMATSU Shomei / TOMIYAMA Haruo / TSUCHIDA Hiromi / TSUKIJI Hitoshi / UCHIDA Kuichi / UEDA Yoshihiko / UEDA Shoji / UENO Hikoma / USHIODA Tokuko / WATANABE Yoshio / YAMAGUCHI Herbie / YAMAZAKI Hiroshi / YAMAZAWA Eiko / YASUI Nakaji


Details (※Update
Venue:
The Kitakyushu Municipal Museum of Art

21-21-1 Nishisayagatanimachi, Tobata Ward, Kitakyushu, Fukuoka 804-0024
TEL: 093-562-3215

Period: June 19, 2020 – July 26, 2020
10:00-18:00 (last admission: 17:30)
*closed on Mondays
Admission:  adult ¥1000 (800), high-school and university students ¥600 (400), junior high-school and elementary school students ¥400 (200)
*prices in brackets are for groups of 20 and more
*free for owners of a Physical Disability Certificate (shogaisha techo)
*20% reduction for seniors aged 65 and older who reside in the city of Kitakyushu
Special CollaborationFUJIFILM Corporation
Supervision: Photo Classic
Planning and Production: Contact Co. Ltd.


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『an・an』創刊 50 周年記念展
生きて、愛して、歌って。

創刊から ‘70 年代の『an・an』をプレイバック

※トップ画像:『an・an』創刊号表紙(1970年3月3日発売号)©マガジンハウス


【※中止のおしらせ】本展覧会は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になりました。突然の発表となり、楽しみにしていただいていた皆様、大変申し訳ございません


4号のみ実験的に発刊された『平凡パンチ・女性版』を原型とし、 1970 年 3 月にフランスの女性ファッション雑誌『ELLE』と提携、まったく新しい形のファッション誌『an・an ELLE JAPON』として誕生した『an・an』。
型紙のついた実用服飾誌がファッション雑誌 だった当時、 「布をみにまとうことだけがおしゃれではありません。リズムをとること、踊ること、話すこと、どんなものをどんな風に食べるかということ、住むこと、旅すること、みんなファッションです。」(創刊第 7 号巻頭ページより) と、 真のファッション とは何かを高らかに宣言した『an・an』の登場は、まさに、出版界のみならず日本の若者カルチャーにとって黒船の到来、といえるものでした。
表紙には、それまでの雑誌には見られなかったタイプのモデルを多く起用し、当時としては難しかった海外ロケを敢行、様々な分野の若い才能が起用されて創り出 された生き生きとした誌面は、次第に新しい文化の発信源として若者たちに認知されるようになり、その後のクリエイティブな世界に大きな影響を与えました。本展では 50 周年の歴史の中で、特に創刊から約 10 年の草創期に 『anan』で活躍した様々な分野のクリエイターたちに焦点を当て、時代の変遷に寄り添いながら、現在も新しい読者を魅了し続ける『an・an』の魅力をご紹介いたします。


展示内容

1)夜明け前:プロローグ
まったく新しいファッション誌『an・an』誕生までには、 1959 年に創刊された 『週刊平凡』 誌ではじまった ファッション・ページの連載、『an・an』のパイロット版ともいえる『 平凡パンチ女性版 』 など、多くの試みが背景にありました。『an・an』草創期に大きな役割を担った堀内誠一のアートディレクションの下 、後に同誌を舞台に活躍 した 多くのクリエーターたちも、すでに共同作業を開始しています。
本コーナーでは、当時の日本における服飾誌、ファッション誌の状況を紹介しながら、『an・an』創刊までの歩みを紹介します。

『an・an』 No.22 1971 年 2月5日号

2)『an・an 』誕生!
『an・an』初期の全面的なアートディレクションを担当した堀内誠一の手によるタイトル、大橋歩のイラストによるパンダのロゴとともに、1970 年3月4日、『an・an』は産声をあげました。立木義浩撮影 による 写真が表紙を飾った創刊号には、提携誌『ELLE』の編集長やフランス大使の祝辞が寄せられ、グラビアではパリ行きのエール・フランス機内に乗り込むモデルの様子が紹介されるなど、まだまだ一般の日本人にとって遠い地であった海外への憧れを喚起するとともに、澁澤龍彦、三島由紀夫などの文化人の寄稿も掲載された、それまでにはない画期的な雑誌である ことを印象づけました。

3)『an・an』草創期
同じ年に開催された大阪での万国博覧会に象徴される高度経済成長の波にのって、『an・an』は自由に満ちた大胆な想像力に満ちたファッション・ページを展開するとともに、新しい旅の形を提案し、女性たちが外へ目を開くことに大きな影響を与えました。
また、デザイナー、モデル、カメラマン、イラストレーターらの名前を積極的に誌面でフィーチャーし、それまでにはなかったスタイリストといった職業を生み出した『an・an』は、日本において初めてクリエーターたちに市民権を与える場にもなっていきます。本展では、同誌がキャリアの礎となった飯野和好、スズキ・コージらの貴重なイラスト原画を紹介するとともに、『an・an』創刊時から同誌に参加し、日本で初めて スタイリスト という職業を確立した原由美子氏によって精選された同誌草創期のファッション・ページ数十点をプロジェクション で投影し、『an・an』が創り上げた世界観にせまります。

『anan』No.33 1971年7月20日号 Photo : Hiroshi Yoda / Stylist : Jillie Murphy / Hair and Make-up : John Frieda at Leonard / Model : Britt Magnusson and Stan Ribton

『an・an 』よ永遠に!
50 年前の創刊から昭和、平成、令和3つの時代をまたいで、常に時代を映し、 女性たちに新しい生き方 を提示してきた『an・an』。創刊50周年を記念して、『an・an』の現在とこれからを紹介します。


展覧会概要
会 場 :美術館「えき」KYOTO
     〒600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
     ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
     TEL:075-352-1111(大代表)
     URL: http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2004.html
会 期 :2020年3月7日(土)〜 4月5日(日)
開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)
入館料 :中学生以上500円(税込)
     ※「障害者手帳」をご提示のご本人様と同伴1名様は300円(税込)となります
主 催 :美術館「えき」KYOTO、京都新聞
特別協力:株式会社マガジンハウス
協 力 :
堀内事務所
企画協力:コンタクト

『an・an』 No.22 1971 年 2月5日号


※関連イベント中止のお知らせ (2020.02.28 更新)
「an・an創刊50周年記念展 生きて、愛して、歌って。創刊から’70年代の『anan』をプレイバック」の関連イベントとして開催予定の「ナイト★ミュージアム&スペシャルトーク」は、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、お客さまと従業員の健康・安全性を最優先し、イベントの開催を中止とさせていただきます。

開催中止となる関連イベント
① 3月15日(日)ナイト★ミュージアム&スペシャルトーク
ゲスト:原由美子氏(ファッションディレクター)
② 3月20日(金・祝)ナイト★ミュージアム&スペシャルトーク
ゲスト:立木義浩氏(写真家)

チケットをご購入いただいたお客さまには、払い戻しの対応をさせていただきます。払い戻しについては、ローソンチケット取扱い店舗で行います。対象のチケットをお持ちのうえ、払い戻し期間内にお手続きください。
【払い戻し期間】2020年3月2日(月)午前10時 ~ 3月31日(火)午後11時59分まで

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解を賜りますようお願い申しあげます。

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ソール・ライター写真展
ライカギャラリー東京・京都にて同時開催

Exhibition of Works by Saul Leiter at Leica Gallery

※トップ画像:Lanesville, 1958 © Saul Leiter Foundation


「カラー写真のパイオニア」と呼ばれ世界的に名高い写真家、ソール・ライター。ライカギャラリー東京とライカギャラリー京都にて、それぞれ異なるソール・ライターの作品を展示いたします。

ライカギャラリー東京での「Saul Leiter – Lanesville, 1958」展は、生前、数多くのヌード作品を残したソール・ライターによる、カラーで撮影された唯一のヌードシリーズ「Lanesville」を中心に、ファッション・テストの作品を日本初公開で展示。初めてフッション紙『Harper’s BAZAAR』に起用された1958年夏に過ごした、ボストン近郊のレインズビルのコテージで撮影された一連のヌード写真には、畑違いであったファッション写真を習得しようという意図も垣間見える興味深い作品群です。

そしてライカギャラリー京都での「Saul Leiter – Nude」展では、モノクロームで撮影された珠玉のヌード作品とともに、1970年代にソール・ライター自身が自らの写真にガッシュなどで描画を施したミックスドメディアの作品を展示。ほとんどの作品が1950年代にライターのアパートで撮影され、親しい女性たちを美しい光と影で捉えた作品には、彼がこよなく愛したピエール・ボナールやエドガー・ドガなどの印象派の画家たちの影響も見ることができます。


作家プロフィール

1923 年、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。父親はユダヤ教の聖職者ラビ。1946 年、画家を志し、神学校を中退してニューヨークへ移住。1958 年、ヘンリー・ウルフがアートディレクターに就任した『Harper’s BAZAAR』誌でカカメラマンとして仕事を始める。その後、80 年代にかけて『Harper’s BAZAAR』をはじめ多くの雑誌でファッション写真を撮影。 1981 年、ニューヨーク5番街にあった商業写真用の自分のスタジオを閉鎖。1993 年、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。2006 年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集『Early Color』出版。2008 年、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団でヨーロッパ初の大規模回顧展開催。2012 年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた 13 のこと(原題:In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter)」製作。2013 年 11 月 26 日、ニューヨークにて死去。享年89歳。2015年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。

Jay, c. 1957 © Saul Leiter Foundation


展覧会情報

(1)「Saul Leiter – Lanesville, 1958」
会 場 :ライカギャラリー東京(ライカ銀座店 2F)
     東京都中央区銀座6-4-1
URL  :ライカギャラリー東京
会 期 :2019年12月6日(金)- 2020年3月1日(日)
開館時間:11:00~19:00
入場料 :無料
休館日 :毎週月曜日

(2)「Saul Leiter – Nude」
会 場 :
ライカギャラリー京都(ライカ京都店 2F)

     京都府東山区祇園町南側570-120
URL  : ライカギャラリー京都
会 期 :2019年12月7日(木)- 2020年3月5日(木)
開館時間:11:00~19:00
入場料 :無料
休館日 :毎週月曜日


 

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ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター

Saul Leiter Forever - A Retrospective

※トップ画像:ソール・ライター《薄紅色の傘》1950年代、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
※Main Image:Saul Leiter, Purple Umbrella, 1950s, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


2017年、Bunkamuraザ・ミュージアムで日本発の回顧展を開催し、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター。

1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消したソール・ライターが一気に忘却の世界から引きずり出されるきっかけは、2006年ドイツの出版社シュタイデル社から刊行された写真集『Early Color』。当時すでに83歳になっていた彼の作品は、世界の写真界に衝撃を与え、これを皮切りに世界各地で展覧会の開催や作品集の出版が行われ、さらにはドキュメンタリー映画が公開。初めてソール・ライターを知る人々にもこの写真家の素晴らしさが理解される機会となりました。

天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれたソール・ライター。約8万点のカラー写真をはじめ、作品の大半を整理することなく世を去った写真の「発掘作業」は、ソール・ライター財団により現在進行形で続けられています。本展では、前回の展覧会では発掘しきれなかった膨大なアーカイブの中から、世界初公開となる作品を含む多くの未公開作品と豊富な作品資料を通して、ソール・ライターのさらに知られざる一面を紐解き、その魅力に迫ります。

It was in 2017 that the first retrospective of Saul Leiter’s works was held at Bunkamura THE MUSEUM. It became a big hit and now Saul Leiter is back: From January 2020 a second retrospective of his works will be held at Bunkamura THE MUSEUM including not only works that previously haven’t been shown in Japan, but also works that haven’t been shown anywhere yet.

Saul Leiter was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until he retired from commercial photography in the 1980’s. It was Early Color, a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. He was 83 years old by then. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 the documentary In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released, making his name and works known to even more people.

Many regard Saul Leiter as a pioneer in color photography due to his exquisite sense for color. He has left behind over 80.000 uncatalogued color photographs, which The Saul Leiter Foundation is continuously in the process of “excavating” and bringing into order. This exhibition will show a completely new facet of Saul Leiter work by showing new photographs from this vast archive including previously unpublished and unexhibited works.

左 :ソール・ライター《落書きの顔》1950年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
left:Saul Leiter, Graffiti Heads, 1950, chromogenic print, ©️Saul Leiter Foundation
中央:ソール・ライター《無題》撮影年負不詳 ©️Saul Leiter Foundation
middle:Saul Leiter, Untitled, date unknown ©️Saul Leiter Foundation

右 :ソール・ライター《窓》1957年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
right:Saul Leiter, Window, 1957, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


作家プロフェィール
Artist Profile

ソール・ライターは、1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、58歳になった年、自らのスタジオを閉鎖し、世間から姿を消した。写真界でソール・ライターが再び脚光をあびるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集でした。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぎました。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたるようになりました。

Saul Leiter (1923-2013) was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until at the age of 58 he closed his studio and disappeared from the world. It was a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 a documentary film titled In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released (first screened in Japan in 2015), making his name and works known to even more people.


展覧会情報
Details

会 場 :Bunkamuraザ・ミュージアム
     〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
     TEL: 03-5777-8600
     E-MAIL: saulleiter2@nanjo.com
     URL: https://www.bunkamura.co.jp/
会 期 :2020年01月09日(木)~03月08日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
休館日 :未定
入場料 :一般1,500円(1,300円)、大学・高校生1,000(800円)
     中学生700円(500円)
     ※()内は前売・団体20名様以上
     ※学生券をお求めの場合は、学生証の提示をお願いします。
     ※障碍者手帳のご提示で割引料金あり。
主 催 :Bunkamura, 読売新聞社
協 力 :ソール・ライター財団、NTT東日本
企画協力:コンタクト

★200円お得な【前売券】10/12(土)より発売!★
前売券オンライン販売サイトは→こちら←をクリック!

Venue: Bunkamura THE MUSEUM
2-24-1 Dogenzaka, Shibuya, Tokyo 150-0043       
TEL: 03-5777-8600
E-MAIL: saulleiter2@nanjo.com
URL: https://www.bunkamura.co.jp/
Period: January 9, 2020 – March 8, 2020 (Sat.)
Opening Hours: 10:00 – 18:00 (last admission 17:30)
※opened until 21:00 on Fridays and Saturdays  (last admission 20:30)
Admissions: Adult 1,500 Yen (1,300 Yen), University and High school students 1,000 Yen (800 Yen), Junior High School students and younger 700 Yen (500 Yen)
*Prices in brackets are for pre-sale and groups of 20 and more
*Student fare tickets are only valid when presented along with approved ID
*Discount available for owners of a Physical Disability Certificate (shogaisha techo)
Organization: Bunkamura, The Yomiuri Shimbun
Support: The Saul Leiter Foundation, NTT East
Planning: Contact Co., Ltd.

★pre-sale tickets will be available from October 12, 2020
Click →here← for these reduced tickets!


 

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Thank You for the Photography &
平間至写真館大博覧会@SUNDAY

Café Art Restaurant SUNDAYにて同時開催!

※トップ画像:©Hirama Itaru


タワーレコードの「No Music, No Life?」キャンペーンなど、“音楽が聞こえてくるような”躍動感あふれるポートレイト″によって、新しいスタイルを打ち出した写真家・平間至。宮城県塩竈市に祖父が開業した平間写真館の一人息子として生まれた平間にとっての原点といえる存在、それが“写真館”です。

生まれたときから、写真が日常の中にあり、当たり前のように写真家の道を歩みはじめたとき、平間にとっての写真館は反抗し乗り越えるべき対象になっていました。

 

『Motor Drive』は写真館の写真への反抗、
そして平間写真館TOKYOは再生であり自立だった

―平間至

写真館とは距離を置きながら、自らの活動を続ける中、大きな転機が訪れます。2011年の東日本大震災でした。故郷・塩竈でも多くの命が失われた時、“生き生きとした魂を残す場所”として写真館の開業を決意。2015年、平間写真館TOKYOをオープンします。

この度は、平間写真館TOKYOに隣接するArt Café Restaurant・SUNDAYで「Thank You for the Photography」と「平間至写真館大博覧会@SUNDAY」の2つの展覧会を同時開催。写真館をテーマに写真家・平間至の原点に迫ります。


『Thank You for the Photography』

 

「Thank You for the Photography」展では、祖父の代に開業した塩竈の平間写真館に保存されていた平間家のアルバムからセレクトした写真と、平間が心象風景を写真に焼き付けた<光景>シリーズからの数点を再構成することで、平間至の写真を読み解くとともに、記憶の集積所である写真館、家族について問いかける展覧会です。

©Hirama Itaru

初代平間写真館(平間写真場)、1960年頃


『平間至写真館大博覧会@SUNDAY』

 

「平間至写真館大博覧会@SUNDAY」は、平間写真館TOKYOで撮影されたポートレイトを中心に、モノクロ、カラー作品を一堂に展示。本年1月に東京・新宿のNIKON THE GALLERY(4月に大阪ニコンサロンへ巡回)で開催された同名展終了後に撮影された新作も多数追加して展示します。写真にしかなしえない“伝えていくこと、残していくこと”について、改めて思いを馳せ、見た人に“大切な人と記念写真を残しておきたい”と思い起こさてくれる写真展です。

©Hirama Itaru

©Hirama Itaru


展覧会情報

会 場 :Café Art Restaurant SUNDAY(平間写真館TOKYO隣)
     〒154-0001 東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F
     TEL: 03-6413-8055

①「Thank You for the Photography」展
会 期 :2019年07月04日(土)~07月31日(日)

②「平間至写真館大博覧会@SUNDAY」展
会 期 :2018年07月04日(土)~08月21日(日)

開館時間:11:30~23:00/18:00~23:00
定休日 :無休
観覧料 :無料
問合せ先:平間写真館TOKYO
     TEL: 03-5413-8400
     URL: http://hirama-shashinkan.jp
主 催 :平間写真館TOKYO
共 催 :Café Art Restaurant SUNDAY
企画協力:
コンタクト

※カフェスペースでの展示の為、
混雑時は、ご覧いただけない場合があります。ご了承下さい。


平間至プロフィール

宮城県塩竈市生まれ。写真から音楽が聞こえてくるような躍動感のある人物撮影で、今までにないスタイルを打ち出し、タワーレコードの「No Music, No Life?」キャンペーンのポスターをはじめ、多くのミュージシャンの撮影を手掛ける。2006年よりゼラチンシルバーセッションに参加、2008年より「塩竈フォトフェスティバル」を企画・プロデュース。2015年1月、三宿に平間写真館TOKYOをオープンする。


©Hirama Itaru

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The 10th Gelatin Silver Session 2019
「100年後に残したい写真」

*トップ画像:「父の背中」©市橋織江


2006年にスタートしたゼラチンシルバーセッションは、今回で10回目を迎えます。今年のテーマは「100年後に残したい写真」。50名の写真家が未発表作品を展示します。

私たちは、経済効率や利便性を優先させたあまり、これまで数多くの匠と呼ばれる職人の貴重な手仕事や人材を失ってきました。写真の世界でも同様に、便利で簡単に撮影できるデジタル化に伴い、長い間培われてきた、手間暇をかけた撮影や暗室作業等の手仕事、技術、その周辺機材、人材が失われています。それは、化学反応による銀塩写真にしか出せない独特の奥行きのある表現が失われることを意味します。
デジタルとアナログ銀塩の優劣を語りたいわけではありません。これらは、それぞれ異なった特徴を持つ全く別のものです。音楽家が様々な楽器を奏で、多彩な表現ができるように、画家が筆や絵の具を使い分けられるように、私たち写真家も、表現手段の選択肢の一つとして、フィルムや印画紙を次の世代へ残していきたいのです。

©平間 至「平間家2019年1月7日」


展覧会概要

会 場 :AXIS Gallery
     東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F
会 期 :2019年04月26日(金)-2019年05月06日(月)
開館時間:11:00 〜 19:00 会期中無休(最終日は18:00まで)
入場料 : 300円(学生無料)
協 賛 :株式会社IMAGICA Lab、コダック合同会社、株式会社大伸社
     株式会社ニコン、富士フイルム株式会社、
     富士フイルムイメージングシステムズ株式会社、
     株式会社ライブアートブックス
協 力 :アクシスギャラリー、コエドブルワリー、Motion Gallery
展示協力:佐藤正子(株式会社コンタクト)、 株式会社フレームマン


併催イベント

①トークセッション「吉原家の140年」
140年の歴史をもつ新潟県新発田市の吉原写真館には、貴重なガラス乾板が残されている。美術家でもある6代目館主の吉原悠博さんが制作した映像作品を見ながら、写真のもつ魅力について語る。
映像作品(30分):新潟の北、シバタという町に六代続く写真館を営む家族がいる。この映像作品は、美術家で写真館六代目の吉原悠博氏が、蔵に眠っていた大量の家族写真を、初代から六代目の現在までクロニクルに編集したもの。

日 時  :5月3日(金・祝)、18:30〜20:00 ※予約不要
スピーカー:ピーター・バラカン、吉原悠博(吉原写真館)、平間 至、広川泰士

②Photo BAR
下記の日程にて、ドリンク片手に参加写真家とのコミュニケーションを楽しむバーをオープンします。お気軽にご参加ください。※予約不要
4月26日(金)17:00〜20:00

4月27日(土)17:00〜20:00
この日程以外にも開催します。追加の日程に関しては、Twitterでお知らせします。

③会場内暗室ワークショップ(要予約、先着順)
会期中、AXIS Gallery内に暗室をつくり、参加写真家によるモノクロプリントワークショップを行います。これまでプリントをしたことがない人を対象としたワークショップなので、気軽にご参加ください。

日 程 :会期中毎日
時 間 :1コマ目 13:30〜15:00、2コマ目 15:30〜17:00
参加費 :3,000円
定 員 :1コマ2名
使用する印画紙:RC(8×10)※モノクロ
持ち物 :現像されたモノクロネガ(135)
※ない場合はこちらで準備したものを使っていただきます

服 装 :薬品で汚れる可能性があるので、汚れても大丈夫な服でご参加ください
参加方法:メール(宛先:info@gss-film.com)にて予約を受け付けます。
件名に「暗室ワークショップ希望」と入れていただき、本文には、希望の日時、お名前、ご連絡先の明記をお願いします。※友達と2名で参加する場合は、その旨もお書きください

 

©広川泰士「聖域 2019」

 

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