■開催地 誉田屋源兵衛 黒蔵 京都府京都市中京区室町三条下ル西側誉田屋奥
KYOTOGRAPHIE公式サイト
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シャネル銀座ウェブサイト
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マルク リブーは、写真家集団マグナムの一員として世界中を駆け巡り、激動の20世紀をとらえてきたフランスを代表する写真家の一人です。1958年、3年にわたるアジア・極東諸国での取材を終えたリブーが次に向かったのはアラスカでした。はるか以前にゴールドラッシュの熱狂は終焉し、新たな金脈となる石油は未だ地下深くに眠っていた当時のアラスカは、広大な未開の土地でした。あらゆる醜悪なものを消し去る雪、沈黙が支配する大地。リブーは子どものような驚きを持って、白いキャンバスに描かれる点描のようにアラスカの風景をレンズで切り取っていきました。
この度、シャネル・ネクサス・ホールは、これまでほとんど発表されることのなかったリブーの名作「Alaska」シリーズを、東京銀座に続き、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2015の公式プログラムとして創業280年を迎える京都の帯匠、誉田屋源兵衛の町屋奥に佇む「黒蔵」にてご紹介いたします。マルク リブーの確かな眼差しと詩情が、写真の持つ本質的な力を再発見させてくれるでしょう。新旧が交差する京都ならではの空間、黒壁の中に広がる雪原の世界をどうぞお楽しみください。
マルク リブー
1923年、フランス・リヨン生まれ。14歳の時写真を撮りはじめ、リヨンの演劇祭を撮影したのを機に、フリーランスの写真家となる。1953年、マグナムに参加。1957年、初の中国訪問。以降40年以上にわたり断続的に中国を撮影。1958年、来日。“Women of Japan”を出版する。1975年~78年、マグナムの会長を務める。1966年、1970年には海外記者クラブ賞受賞。ニューヨーク、パリをはじめ世界中で個展が開催されるほか、多数の写真集が出版されている。
シャネル・ネクサス・ホール
シャネル銀座ビル4階にあり、芸術を愛し支援したシャネルの創始者ガブリエル シャネルの精神に基づき、年間を通して、展覧会や音楽会等の文化イベントをシャネル独自の企画で開催。2013年、KYOTOGRAPHIE初年度より、この写真祭に参加し、公式プログラムとして写真展を開催しています。